セッション(2日目)
②「ほめる」の向こう側

セッション 1日目     2日目    

 

テーマ

「ほめる」の向こう側
~いくらほめても上手くいかなかったあなたへ~

コーディネーター

井坂忠夫(ライフスキル・アンド・アイ/たーの会)

サブコーディネーター

関口双葉(たーの会)
矢嶋瑞恵(おない内科クリニック/たーの会)
田口郁美(花水木内科/たーの会)

内容

ほめて伸ばすと言うけれど、うまくいかない人もいる。
ほめるだけじゃない、もっとその先に繋がる方法があるはず!
そんなコミュニケーションスキルや人間関係の築き方を一緒に探してみませんか?

レポート

コミュニケーションスキルを勉強していると必ず出会う「ほめる」というキーワード。でも実際ほめようと思っても、上手くいかなかったり、ほめなきゃいけないと「ほめる」という事に囚われてしまい、逆にギクシャクしたり、そんな経験があるのではないかと企画してみました。

セッション内容は以下の流れで行いました。

ほめ合う
セッション開始とともに席替えを行い、自己紹介もせずに隣の人同士で、交互にほめ合って頂きました。情報が少ない、関係性が出来ていない状態で、ほめる事をやってみると同時に、その状態で、ほめられる事でどのように感じるかを体験してもらいました。

自分がほめられて感じる事を共有
ほめられてうれしかったこと、ほめられて感じた違和感などをグループで共有してもらいました。ほめる側で考えるだけではなく、ほめられる側の立場で考える事で、プラスもマイナスもある事を感じて頂けました。

ほめる目的を考える
ほめる事は目的ではなく、他に何か目的があるはずです。普段なぜほめているのかを考えました。

事例を通してほめる以外のアプローチを考える
ほめても上手くいかなかった方が、他のきかっけで前向きに行動し始めた事例から、「ほめる」とは違うアプローチをグループで考えてみた。

ロールプレイ
子育ての事例で、ほめるパターンと違うパターンの2例を見て頂き、そこから感じた事をグループで話し合った。関心、態度、対象に分けてアプローチの違いを説明し、再度グループで話し合って頂きました。

まとめ
今回は、「ほめる」とは違うアプローチとして、アドラー心理学の勇気付けをヒントにセッションを考えてみました。特に「ほめる」と「勇気付け」の違い「関心、態度、対象」の部分は健康学習のスキルとしても重なる部分と思います。

感想

「ほめる」とは少し違ったアプローチを考えてみる事を目的にセッションを考えてきましたが、コーディネーターの間でも「ほめる」というキーワードの存在が余りにも大きく、引っ張られてしまい「上手なほめ方」に進んでしまう事があり、「ほめ講座にはしない」を合言葉に作り上げたセッションでした。始まってみれば心地よい空気が流れるセッションとなり、私自身、とても楽しませていただきました。セッションに参加いただいた皆様をはじめ、スタッフの皆様、ご協力をいただいた多くの方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

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