セッション(1日目)
④ストレス貯金の解約法~あなたは人生100年分ためますか?~
テーマ |
ストレス貯金の解約法~あなたは人生100年分ためますか?~ |
コーディネーター |
井坂忠夫(メディハートあすなろ薬局/たーの会) |
サブコーディネーター |
大堺浩子(日立ビルシステム) |
コメンテーター |
神應知道(新町クリニック健康管理センター) |
内容 |
ストレスたまるなあぁ~と嘆いてみても、解決できるわけでもなく。 ストレス解消だ!と新しいことをはじめてみても、それもまたストレスに! 仕事に家庭に人間関係、逃げたくなっても日々ストレスはやってくる。 人生100年時代は、ストレスに立ち向かうのか、それとも共存するのか。 今までとこれからのあなたとストレスの付き合い方を一から見直してみませんか? |
レポート | 仕事や家庭、人間関係から、日々様々なストレスを感じる生活の中で、根本的なストレス原因の解決方法を考えるよりも、現れたストレスを解消する、和らげる等の自分なりのストレスとの付き合い方を見つめ直すほうが、人生100年時代には有効なのではないかと思い企画しました。
セッションは以下の内容で行いました。
1.自己紹介・アイスブレイク 今現在の気持ちを「わくわく」「どきどき」「そわそわ」等、感情を表現する擬態語に5点満点の点数をつけて、グループで自己紹介をしていただきました。次に、付箋紙に「好きな事」「嫌いな事」(行動として記入 例・・ケーキ→ケーキを食べる、作る)を1枚1項目、制限時間内にできるだけ多く記入してもらい、記入した付箋紙に、その理由を追記していただきました。記入した付箋紙を一つ選び、グループで紹介していただき、自分が好きや嫌いと思う事を人に伝える行動が、自分自身にどのような影響があるのかを感じていただきました。 2.ストレスの有る無し、ストレスに強いか弱いかを考える 自分のストレスの有る無しや、ストレスに強いのか弱いのかを聞き、その理由をグループで話し合ってもらいました。私自身の話をし、ストレスに強い弱いという感覚は、案外根拠がなく、今まではストレスに対処できていた、解消できていただけなのではないかと問いかけてみました。 3.ロールプレイ 実際にストレスの有る方とそれを見守る保健スタッフという設定で、ストレスがある事が自分にとってどのような事なのか、無いほうが良い物なのか、対処できるのはどのようなストレスなのか、ストレスへの対処法をどのように考えていけば良いのかを考えていただきました。 4.瞑想をしてみる ここで少し趣向を変えて、瞑想をしてみました。皆さんの集中力を高めてもらう事と、ご自身の感情や感覚に目を向けていただく目的で行いました。 5.楽しい時間が短いのはなぜか考える テレビ番組の「夏休みこども相談室」で、「楽しい時間はすぐに過ぎてしまい短いのはなぜですか?」という質問が取り上げられていたので、楽しい事は短く感じる、この事をグループで考えてもらいました。 6.楽しい事、“快”と感じる事を明確にする スッキリする事、ストレス解消法を記載する「スッキリ項目リスト」(コーピングレパートリーリスト)を作成してもらいました。具体的に行動で記載し、項目を増やすために、それに関連する事(行動と考え、思考)を追記していただきました。 7.考えてみるだけで、どのような感情になるか 記入したリスト項目で共通点の有る方と2人組になってもらい、その項目について話したり質問したりしていただき、ご自身にとって楽しい事、“快”と感じる事を実際にするのではなく、話す(考える)事で、今の感情がどのように変化するのかを感じていただきました 。8.感情を客観的にみる コーピングレパートリーリストを使う事で、今ストレスを感じている事を自分自身で明確にできる事と、その対処した方法の評価をする事の大切さを知っていただきました。その後、コメンテーターの神應先生から、脳の情報処理の話と「感情の色分けカード」を紹介いただき、自分の今の感情を客観的にそして明確にすることが、ストレスに的確に対処できるポイントなのではないかとお話をいただきました。 9.まとめ ストレス解消するには具体的な行動だけではなく、その“快”と思えることを考えるだけでもストレスに対処できるのではないか、また、新しいストレス解消法を考えるだけではなく、今やっている方法を見つめ直す事で、ストレスに対処できている自分に自信を持ち、成長できるのではないかと思います。
感想 ストレスの解説や原因の解決法に向かわずに、ストレスと上手く付き合っていく事に重きをおいてセッションを考えました。余裕のあるように構成したつもりが、後半は大変スピード感のある展開をしなければいけなくなりました。参加人数も多く、「結構ストレス解消している自分に気が付きました」等、大変うれしい感想もいただけました。セッションに参加いただいた皆様をはじめ、スタッフの皆様、ご協力をいただいた多くの方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。 |