コラム

行動変容を導くコミュニケーション法


コミュニケーションを科学としてとらえ、行動変容を導くにはどうすればよいのか、多くの研究を重ねてきたスタンフォード大学。最新の健康増進プログラムをご紹介します。

コミュニケーションは名人芸か?

コミュニケーションは、ともすれば名人芸のように考えられ、科学や標準化からは程遠い存在のように考えられた時代があります。私自身、医師になりたての頃は、「患者とのコミュニケーションは、君、それは先生の個性次第だよ」と言われ続けてきました。

その後、米国のハーバード大学に留学した際に、コミュニケーションを科学する「行動科学」に出会い、健康学習を築き上げる際の理論的根拠になりました。今回のコラムでは、現代におけるコミュニケーションのポイントを改めて整理しつつ、行動変容を導くコミュニケーションについて、最新の知見をご紹介したいと思います。