コラム
ヘルスコミュニケーションのすすめ
ヘルスコミュニケーションの定義
ヘルスコミュニケーションという分野を世界で初めて大々的に取りあげたのは、1970年代のアメリカの疾病予防管理センター(CDC)と国立がん研究所(NCI)だと言われています。
そして彼らは長年、ヘルスコミュニケーションをこんな風に定義しています。
「健康を増進させる情報提供と個人の意思決定の促進のためのコミュニケーション戦略の研究と活用」
・・・難しくてよくわかりませんね(笑)
簡単には、「健康に関する最新かつ最善の研究成果(エビデンス)を現場へとつなぐこと
が、ヘルスコミュニケーションといえます。
例えば、地域のがん検診受診率をあげたいと思ったとします。そこで研究成果をみると、「がん検診を受けるとがんが早期に発見できるので、助かります」というポジティブな言い方よりも、「がん検診を受けないとがんの発見が遅れ、致命的なことになります」とネガティブに言った方が受診率があがる、ということがわかります。
その最新かつ最善の研究成果を活用して、日々の広報活動や住民・患者への受診勧奨を行うことが、ヘルスコミュニケーションといえます。